概 要
弊社では、海外製の放射線測定器が大量に販売された現在の状況を鑑み、機器の測定値の健全性を担保するための、校正点検サービス業務を開始することといたしました。放射線測定器の点検業務経験が10年以上ある技術者が校正作業を行います。費用や納期面でお客様に役立てていただけると考えております。海外メーカーに送り返して校正を行う場合、送料のコストが高く、また納期が守られないというような不都合も多いかと思います。
現在の校正点検対象機器は下記表の通りです。今後、ご要望の多い機器があれば、対象機器を増やしていくことも計画しております。
弊社からの購入品以外の校正も承りますので、是非ご検討ください。
製造メーカーでの校正を希望される場合も、ご依頼を受け付けていますので、お申し付けください。
弊社校正サービスのメリット
弊社に校正依頼いただくメリットをまとめてみました。
・長い業界での信頼と実績(放射線測定器業界で2006年から活動しています)
・安価な費用(校正対象機器一覧をご覧ください)
・短納期(お預かりしてから約1週間で返送いたします))
・保有線源・基準測定器(証明書付の信頼できる線源、基準測定器を使用しています)
・技術者(校正点検業務経験20年以上)
校正手順
弊社で製品を受取り後、放射能汚染チェックと動作確認を行い、合格したもののみ、校正作業を行います。
校正とは、測定値が正しい数値を示すように、測定器を調整する作業を言います。基本的な校正はCs-137線源を使用したガンマ線校正となります。20回読取の平均値を使用して校正します。
例;10μSv/h照射して、8μSv/hと表示された場合、10μSv/hと表示するように調整して返送いたします。
設 備
弊社では放射線測定器の校正に、写真のような筐体を使用しています。照射線量率の校正に使用する線源(Cs-137線源)と校正したい測定器の検出部を、線源の照射方向に合わせて正面に位置するように高さを固定してセットします。検出器と線源間の距離も事前に固定しておきます。位置関係や距離が変わると、測定結果に影響するので正確な校正ができないからです。
この線源と測定器の位置関係でどれくらいの照射線量率があるのか、基準測定器で事前に測定しておきます。弊社では日立アロカメディカル社製TCS-172
NaI(Tl)シンチレーションサーベイメーターを基準測定器として使用しています。基準測定器は、公益財団法人放射線計測協会で年一回の校正を受けています。
また、Cs-137線源は、公益社団法人日本アイソトープ協会製のJCSS校正された照射線量率標準ガンマ線源(証明書番号第12-1400)を使用しています。規制対象外の安価なコイン型のチェック線源の微弱なガンマ線では、線量率が低すぎて放射線測定器の校正に適さないからです。
型式 | 製造元 | 校正価格 | |
MODEL3000/MODEL44-2 MODEL3000/MODEL44-3 MODEL3000/MODEL44-17 MODEL3000/MODEL44-9 |
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Ludlum Measurements | 32,000円税別 |
MODEL2241-2/MODEL44-2 MODEL2241-2/MODEL44-9 |
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Ludlum Measurements | 32,000円税別 |
MODEL2241-3/MODEL44-2 MODEL2241-3/MODEL44-9 |
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Ludlum Measurements | 32,000円税別 |
MODEL3/MODEL44-2 MODEL3A/MODEL44-2 MODEL3/MODEL44-9 |
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Ludlum Measurements | 32,000円税別 |
Inspector、Inspector+ InspectorUSB、Ranger |
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SE International | 20,000円税別 |
InspectorEXP、RangerEXP | ![]() |
SE International | 20 ,000円税別 |
Monitor4 | SE International | 20,000円税別 | |
Inspector Alert | ![]() |
International Medcom | 20,000円税別 |
MODEL3007A/MODEL360 | ![]() |
Arrow-Tech | 32,000円税別 |
RAD100 | ![]() |
International Medcom | 18,000円税別 |
AT2503A | ![]() |
ATOMTEX | 15,000円税別 |
※弊社までの当該製品の往復送料はお客様でご負担ください。
※トレーサビリティ体系図等の追加資料を希望される場合は、別途3,000円税別の費用がかかります。
※一覧にない機種の校正に関しても、外部機関で校正できる機種もございます。ご遠慮なくご相談ください。
例)電離箱サーベイメーター MODEL9DPシリーズ
弊社の校正点検サービスのトレーサビリティ体系は以下のとおりです。
特定標準器(国家標準) | 一次標準 | 産業技術総合研究所 |
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特定2次標準器 | 二次標準 | 認定事業者(JCSS) |
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常用参照標準 | 実用標準 | 校正作業事業者 MEASURE WORKS |
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実用標準機・実用計測器 | 一般ユーザー |
保有線源
・Cs-137(10MBq)、2.059×10-8 C・kg-1・h-1(2012年6月時点)照射線量率標準ガンマ線源
・Sr-90(2.5kBq)、2.261×103 S-1(2012年6月時点)ベータ線表面放出率標準面線源
※社団法人日本アイソトープ協会製
基準測定器
・TCS-172 NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータ
※日立アロカメディカル社製
JIS Z 4511に準拠します。
※弊社はJCSS校正事業者ではありません。よって、「簡易校正」という名称を使用しています。
JCSS標章付校正証明書を発行することはできません。
メーカーから詳細な校正マニュアル等が開示されていない海外製の放射線測定器をご使用の場合は、一点のガンマ線照射を行い、読取値が正確であるかどうかの確認を行うことができます。
校正費用より割安な価格で、放射線測定器の健全性確認を行うことができます。
例;10μSv/h照射して、8μSv/hと表示された場合、その結果を報告いたします。表示値は8μSv/hのままです。
※複数点照射を希望される場合は、追加料金が必要になります。
対象機器 | 使用線源 | 料金(1点照射) |
下記参照 | Cs-137 | 8,000円税別 |
弊社で、照射した実績のある機種は下記の通りです(アルファベット順)。その他、照射を希望される機種がございましたら、ご遠慮なく御問合せください。
型式 | 製造元 |
AT2503A | ATOMTEX |
DGM-1500 | KATA Electronics |
Gamma-Scout | Gamma-Scout |
Inspector Alert V2 | International Medcom |
Inspector, Inspector+, InspectorEXP | SE International |
MODEL2241-2/MODEL44-9 | Ludlum Measurements |
MODEL2241-3/MODEL44-2 | Ludlum Measurements |
MODEL2241-3/MODEL44-9 | Ludlum Measurements |
MODEL26 | Ludlum Measurements |
MODEL3/MODEL44-2 | Ludlum Measurements |
MODEL3A/MODEL44-2 | Ludlum Measurements |
MODEL3/MODEL44-9 | Ludlum Measurements |
MODEL3007A/MODEL360 | Arrow-Tech |
Monitor4 | SE International |
PM1203M | Polimaster |
PM1621M | Polimaster |
RAT-S | 高森コーキ |
TBM-IC-XRAY(低線量側のみ校正) | Technical Associates |
※弊社までの当該製品の往復送料はお客様でご負担ください。
※照射サービスでは、校正定数の変更は行いません。ご注意ください。
放射線測定器の校正/点検依頼をされるお客様は、下記を参照の上、ご依頼ください。
機器は、下記住所まで返送をお願いいたします。
製品の送料は、有償、無償に関わらず、お客様負担とさせていただいております(補償期間を除く)。
① 点検についてお問い合わせください。費用と納期についてお知らせいたします。
② 申込フォームに必要事項を入力又は、所定の書式を弊社までメール又はFAXでお送りください。
③ 所定の期日までに、機器を弊社まで返送ください。送料はお客様負担となります。
④ 予定納期をご連絡いたします。
⑤ 校正完了後、製品を返送いたします。返送費用はお客様負担(一律1,200円税別)となります。
⑥ 報告書と納品請求書を別便で送付いたします。
※個人のお客様には代金の前払いをお願いしております。
① 修理についてお問い合わせください。費用と納期は製品を確認してからのご提示となります。
② 申込フォームに必要事項を入力又は、所定の書式を弊社までメール又はFAXでお送りください。
③ 製品を弊社まで返送ください。送料はお客様負担となります。
④ 製品受領書をお客様宛にお送りいたします。
⑤ 納期、費用をお知らせいたします。
⑥ 納品請求書、報告書を同封し製品を返送いたします。返送費用はお客様負担(一律1,200円税別)となります。
※個人のお客様には代金の前払いをお願いしております。
※修理内容によっては、納期が1~2か月かかることがあります。
※長期修理期間中は、代替機を有償で貸し出することができます。別途御問合せください。
下記の校正点検申込フォームのリンクをクリックして、入力をお願いいたします。
ご不明な点は、03-5579-8108までお問合せください。
校正点検申込フォーム
校正依頼される測定器を弊社指定日着で大阪校正センターまでお送りいただきます。
※ヤマト運輸をご利用の場合は、ヤマト運輸箕面船場東センター止めでお送りいただいています。
なお、校正センターには作業員が常駐しておりませんので、配達日は弊社の指定通りお願いいたします。
(送付先住所)
MEASURE WORKS株式会社 大阪校正センター
〒562-0035 大阪府箕面市船場東1-11-16Y'sピア箕面船場2F
TEL 0727-37-8451 ※ご連絡は東京本社(TEL 03-5579-8108)までお願いいたします。
ヤマト運輸箕面船場東センター止め
郵便番号;562-0035 電話TEL;0727-37-8451 住所;161-260(※センターコード)
箕面船場東センター(※センター名) 大阪府箕面市(※都道府県市町村)
氏名;MEASURE WORKS株式会社 校正センター 西澤宛て