ANNAを利用すれば、固体又は液体の食品の放射能汚染の有無を明らかにできます。
高感度測定の直径2.7インチのNaIシンチレーション検出器で、食品中の微量な放射線を検出します。
測定結果は、専用ソフトを用いて用いてパソコンに保存できます。
食品以外にも、土壌、堆肥の放射能測定などにもお使いいただけます。
「食品中の放射性セシウムスクリーニング法に対応可能な機器」(日本アイソトープ協会ホームページ内)に、ANNA Ver.1(25㎜鉛遮へい)、ANNA Ver.2(25㎜、50㎜鉛遮へい)が、掲載されました。
懸案事項 | ANNA Ver.2 | NaI(Tl)シンチレーションサーベイメーター |
スペクトル機能 | あり γ線のエネルギースペクトルが読み取れるので、核種毎のBq値を測定することができます。 |
なし スペクトル機能はない |
鉛遮蔽体 | あり 25mm厚又は50㎜厚 |
なし |
測定者による読取誤差 | なし 測定終了後、測定結果が自動表示されます |
あり 測定値を目視で読み取るため、誤差の原因の一つとなる |
Bqへの換算 | 自動換算 システムが自動計算するので計算ミスの心配がありません。 |
手動換算 計算ミス等の心配がある |
天然核種による影響 | K-40等天然核種の影響は軽減されています。 | K-40等天然核種の影響を受けます。 |
汚染判定 | 自動判定 アラーム設定値に基づき、汚染判定を自動で行います。 |
手動判定 目視で読み取った測定値を手計算でBq換算し、汚染判定をする必要がある。 |
測定結果の記録 | パソコンへデータ保存可能 専用のデーター通信ソフトを使用して、測定データをパソコンに記録可能です。 |
自動生成される記録はない。 |
検出器 | NaI(Tl)シンチレーション検出器 直径2.7インチ×長2インチ |
表示単位 | Bq/kg、Bq/l、Bq、Cps |
登録核種 | Cs-137(全セシウム測定用) |
電源 | 105V~260V 49~61Hz 15VA |
使用環境 | 温度5~35℃、湿度80%未満(結露なし) |
寸法 | 端末 D302×W372×H101mm |
重量 | 端末1.5kg、検出器1.0kg、鉛遮へい体50mm厚150kg |
測定時間 | 任意設定可能(1~9999秒)、最大99999秒(測定モードに拠る) |
遮へい体 | 50mm厚鉛 |
サンプル容器 | マリネリビーカー600㏄ |
付属品 | マリネリビーカー2個、データ通信ソフト、計量器 |
製造元 | SEA社(Nuvia Instruments社)ドイツ |
※上記の測定下限値は、比重が0.8以上あるサンプルを測定した場合の値です。
※測定下限値は、測定場所のバックグランド値によって増加することがあります。
鉛遮蔽厚を50㎜にすることで、バックグランド値を低減させることができました。
これにより、測定下限値は、比重1のサンプルの場合で、以下の通りです。
サンプル測定時間; 1000秒
バックグランド測定時間;1000秒
測定下限値; 7Bq/kg(Cs-137)
食品放射能の規制値500Bq/kg、 測定下限値が50Bq/kgから、規制値100Bq/kg、測定下限値 25Bq/kgに下がっても、厚生労働省の通達に沿った一般食品の放射性セシウムのスクリーニングにご使用いただけます。
※スクリーニング法の対象とされていない飲料水の基準値10Bq/kgの測定にご利用いただく場合は、9999秒以上の測定時間を推奨いたします。
製造元のSEA社は、1993年に設立されたドイツにある放射線測定器の製造販売業者です。設立以来、顧客からのカスタマイズ要望などに応じて製造してきた測定器が、各分野でのスタンダード商品となっています。シンチレーション検出器を使った測定装置が得意で、商品ラインナップを多く持っています。 現在はNuvia Instruments社と社名を変えています。
厚生労働省
「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」
「食品中の放射性物質の検査について」
「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」
文部科学省
「NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーター機器分析法」
「緊急時における放射性ヨウ素測定法」
農林水産省
「放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値の設定について」